骨董品と言えば、まず思い出すのは落語の「火焔太鼓」ですね。私が聞いていたのは5代目古今亭志ん生の噺が一番多いと思います。と言うより古今亭志ん生の得意にしていた噺ですから当然かも知れませんが、もちろん息子の3代目古今亭志ん朝の「火焔太鼓」も良かったです。噺に出てくる古道具屋の甚兵衛さん、今で言えば骨董品屋のご主人が商売下手で、正直者、そんなご主人がある日買ってきた汚い太鼓が大名に気に入られ、高額で買ってもらえたと言う内容で、知っている人も多いと思いますが、やっぱり面白い噺です。骨董品屋さんのご主人の姿が自分とダブって、自分のことを面白おかしく話してもらっているような、そんな喜びもあるものです。ダブらした私には、そんなラッキーなことはひとつもありませんが、いつかはこのご主人のように、大儲けして大笑いする時もあるだろうと期待して生活をしています。家にある骨董品も、だれか高額で買ってくれないかな!と思う日々は続きます・・・。